地中熱設備の導入までの進め方(一例)

エアコンの買い替えだったら家電量販店などに行って、購入手続きを進める際、工事業者の手配、工事日程まで量販店等ですべて一括して行えることが多いですが、地中熱ヒートポンプシステム(地中熱エアコン)は家電量販店では残念ながらまだほとんど扱っていません。

では、地中熱設備を導入しようと思ったらどのような流れになるのでしょうか?

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 地中熱ヒートポンプシステムを導入するにはざっくりと言えば、下記のような流れになります。


・まずは、地中熱設備を扱っている業者へ相談、依頼!!



・専門業者等が現地調査などを行い、用途や建物の大きさ、建物の性能、利用する土地の地質などの情報をもとに基本計画、基本設計を行います。



・実際にその土地の地層がどのくらい熱交換できるか、試験井戸を作って測定します。これを「サーマルレスポンステスト」(熱応答試験、TRT)と呼びます。※TRTは実施しない場合もあります。



・熱交換量などの情報が分かったところで、システムの実施設計を行います。



・熱交換に必要な本数、長さの井戸(熱交換井)をボーリングマシーンで掘削します。下の写真のようなマシーンです。

※優れたボーリングマシーンがあり、地層条件が良ければ100㍍の井戸も1日で掘削することができます。(事前準備や仕上げは除く)


・熱交換井にUチューブ等の熱交換器を挿入し、井戸の内側の壁と熱交換器の間にある隙間に珪砂を充填して埋めます。



・熱交換井のUチューブとヒートポンプ、室内機など室内側とヒートポンプを配管で繋ぎます。



・電気設備と繋ぎ、試運転。



・問題なければ完成。


※クローズドループの場合、基本的に行政の許可等は必要ありませんが、水道水源に地下水を利用している地方自治体の一部では事前の許可が必要な場合もあります。

※上記手順はあくまでも大まかな流れであり、実際の手順は、専門業者に確認してください。

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