新エネルギー財団主催の「2018年度新エネ大賞」審査委員長賞に「地中熱」の取り組みが選ばれました。
審査委員長賞に選ばれたのは、長野県諏訪市と八千代エンジニヤリングの「地中熱利用の普及促進に向けた地中熱利用潜在量マップの作成について」です。
受賞のポイントは、地中熱の潜在量を評価して、視覚化と導入の際のコストダウンにつながることが期待される「地中熱利用潜在量マップ」を作成していることや市レベルで地中熱のポテンシャルを評価しマップ化した初めての事例であり、また、地中熱の導入促進に向けた講演会や見学会などの活動も継続的に実施していることが評価されたとしています。
事業概要によるよ、諏訪市は、二酸化炭素排出量の削減目標を設定した諏訪市地球温暖化対策実行計画を定め、目標達成に 向けた各種施策を展開している。それら施策の一つとして地中熱の社会実装を推進しており、地中熱の普及に向けて「市内の家庭や事業所に地中熱利用システムが広く導入されること」を最終目標として、「市民等への地中熱利用に関するアンケート調査」、「地中熱に関する講演会の開催、パネル展示」、「地中熱を体感する場として諏訪市美術館に地中熱利用冷暖房を導入し、工事見学会も実施」、「地中熱基礎・設計講座受講者への受講料助成」、「地中熱利用潜在量マップの作成、マップの活用方法の説明会開催と公表」などを実施。
事業者や市民が地中熱の導入を検討する際には、「どれくらいの熱が利用できそうか」「どの地域が有利な のか」「経費はどれくらいか」といった情報が求められるとし、提供できる情報の基本となる「どの程度の 地中熱が利用できるか」を、熱交換量を指標に用いて評価し、視覚的にわかりやすい地図として表示した「地中 熱利用潜在量マップ」を作成するとともに、ホームページに公表し普及啓発活動を推進していることが大きく評価されています。
諏訪市内では、日本赤十字社諏訪赤十字病院や諏訪市美術館などで地中熱が導入されています。
詳しくは新エネルギー財団ホームページの同賞紹介ページをご覧ください。
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