※当該記事作成当時の内容です。当事例はその後の計画見直しで、残念ながら地中熱利用システムの導入は見送りが決定しています。
「広報『地中熱』~地中熱のススメ」では事例を紹介していますが、今回は新庁舎に「地中熱利用システム」と「防災井戸」を導入する計画を立てている東京都世田谷区の取り組みを紹介します。(この記事は電子媒体「Geo Value」Vol.71で紹介したものを一部編集して掲載したものです)
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◆ZEB Readyも視野に入れた新本庁舎で「地中熱利用」へ
東京都の世田谷区はこのほど、世田谷区本庁舎等整備基本設計(案)を策定。日常理王子の環境性能と安全性能を災害時にも十分に発揮できる計画とし、CASBEEのSランクを目指し、ZEB Readyも視野に入れた計画とするとしています。
環境負荷を最小化できる低層型庁舎とし、自然エネルギー設備として地中熱利用システムや太陽光発電などを導入する考えとなっています。新庁舎は西ゾーン(地下2階地上6階建て延べ3万1,720㎡)と、東ゾーン(地下2階地上10階建て延べ3万2490㎡)の2棟で構成されています。
◆日常利用も視野に入れた「防災井戸」
また、日常利用できる防災井戸も設置するとしています。防災井戸は、通常時雑用水の補給水として利用し、災害時には区民や職員への給水に活用するほか、建物内のトイレの給水に利用するとしています。
なお、基本設計では、地中熱システムと防災井戸は別機能として設置するものとなっています。
◆2025年に新庁舎完成予定
2020年に現庁舎の解体・建築工事を始め、2025年度に完成予定となっています。
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